やみやみもみー!

思考を整理してアウトプットする場所が欲しかった。

読書感想文『アダルト・チャイルドが自分と向きあう本』

こんにちは。結月もみじです。

今回も「自分と向き合う」ことをしていきます。

前回は、自分の生きづらさの原因を「幼少期の家庭環境(父親)」に求めることができました。今回はそこから、自分は機能不全家族で育った「アダルト・チルドレン」なのだと推察し、自らの手で「傷ついたわたし(=インナーチャイルド)」を癒していくことを目指します。

どうしても「闇」および「病み」とは切り離せないので、ご自身の体調と相談しながら見ることをおすすめします。

使用書籍と内容

今回読んだのはこちら。

単数形か複数形かの違いなので、本稿では「アダルト・チルドレン」で統一しようと思います。

タイトルの通り、アダルト・チルドレンを自覚した人が自分と向き合う内容になっています。流れとしては、①トラウマを振り返りながら現在の私の行動パターンのルーツを知り、②「わたし(インナーチャイルド)」の悲しみを癒し、③これからどう生きたいかを考える、という感じ。

アダルト・チルドレンの定義や原理といった理論的な内容よりも、アダルト・チルドレンがワークを通じて自己と対話することに重点が置かれています。

 

ワークの内容と得られた気づき

①トラウマの振り返りとルーツ探し

幼少期の原家族にあった問題点を可視化し、その中でどういった役割とメッセージを押し付けられたかを確認した上で、そのメッセージの否定的な部分を肯定文に書き換える作業をしていきます。

私の場合は、父親が急にブチぎれる人で、母親が家に帰ってこない環境だったので、健全な環境とはいいがたいものがありました。そのような環境のもとで、「自分本位であってはならない」「他人の役に立てなければ価値はない」「楽しむ・遊ぶことはよくない」といったメッセージを受け取り、それに縛られていました。これらのメッセージを、「自分のことを第一に考えてもいい」「人の期待通りに動かなくてもいい」「私も楽しんでいい」という風に書き換えていきます。

 

②「わたし」の悲しみを癒す

トラウマとなっているできごとを分析し、その時に自分はどうすることもできなかったという事実を受け入れた上で、トラウマを背負い続けている「わたし」の傷を癒す作業をします。

父親がキレた際には、私は殴られ、蹴られ、地面を引きずられ、家から追い出されていました。「わたし」が背負ってきた怒りや悲しみに気づき、誰にも受け入れられず子どものままになっていた「わたし」を受けとめるとともに、当時欲しかった言葉を私が「わたし」に投げかける、ということをしました。

 

③これからどう生きたいかを考える

①の作業の中で考えたことも土台にしながら、どういうことをニーズとして求めていて、どういうことを欲求としてもっているのかを整理し、今後の方向性を検討します。

私は現状の「がんばるのをやめたい」という気持ちを受けとめ、「自分軸で生きること」を最優先にしたいと考えました。無理をせず、時に自己主張もしていきながら、自分のやりたいことを中心に据えてやっていこう。余裕があったら他人に喜んでもらえることや役立てることをしよう。そう思っています。

 

全体の感想とか

生存戦略として分離された「わたし」とトラウマに目を向けることは、想像を絶するしんどさがありました。ワークを通じて「わたし」との境界が曖昧になっていき、「わたし」から噴き出した黒い霧に覆われていく、そんな感覚。気分は常にどんよりしていて、ストレスに耐えられなくなった私は過食に逃げて、結果として1週間で4kg増。一瞬主人格が「わたし」に奪われたような感覚になったこともありました。あれはさすがにやばいと思った。

それでも、前回の「がんばることをやめられない」から今回のワークを通して、ようやく「自分の人生を生きるためのスタート地点に立てた」感じがしています。「うつ病」でも「発達障害」でもなかった生きづらさの原因がわかり、それが矯正可能なものであると気づけたのは大きかったと思います。

「自分軸で生きる」とは簡単に言うけれど、実際はここから「矯正」が始まるので、まだまだいばらの道が続くんだと思います。痛いと思うことも多そう。まずは目の前の役割の整理から始めていって、少しずつ、私の「ありたい姿」に近づけていければいいのかなと思っています。

さぁ、行こう 未来"NEW ME"に会いに行こう(LiSA『NEW ME』)